今日はワシが夕方からのお仕事なので、ワシが担当。
まずは血液検査。
麻酔で血圧が下がると高齢犬は腎臓や肝臓に影響が出ることがまれにあるので、そのための検査だそうである。
結果は1項目だけちょびっと基準値を上回ったが、ほかはすべて基準範囲内で問題なし。
その後、レーザー治療。
見ていないので詳細は分からないが、皮膚の上からヘルニア患部周辺にレーザーを当てる。
効くこともあるけど、効かないこともあるらしい。
手術やステロイドなどと違って、リスクがほとんどないのでよくおこなわれるらしい。
お灸みたいなもんですかね?
このほか、獣医師との間で今後の治療方針を確認。
内容をワシなりにまとめると、治療の選択肢としてはリスクの低い順に
- ビタミン剤(B12)投与
- レーザー
- ステロイド点滴投与
- 手術
ほかに
- 針灸
- マッサージ
などがある。
もねさんの状態を見ると、
- 画像診断上、中程度からごく軽度の椎間板ヘルニアが4カ所
- 後肢に若干の麻痺あり(前後方向の動きはあまり問題なし、横方向の力に対してふらつく)
- 痛みはないもよう
という感じ。
そして、もうじき11歳というのも大きな判断材料。
治療方法については、
- 手術はごく簡単に言ってしまえば、症状は改善することもあるが、改善しないこともある。リスクは当然ある。
- ステロイド点滴投与は、3日連続通院で行い、費用6、7万円。嘔吐などの副作用はありうる。急性の椎間板ヘルニアでは効果がかなり期待できるが、もねの場合は、慢性?あるいは加齢に伴うもの?なので、急性の場合よりは効果がないかもしれない。
- レーザーは患部周辺の血行を良くしたりする。症状は改善することもあるが、効果がないこともある。副作用は少ない。
- ビタミンB12は神経の再生?を促進する。副作用は少ない。
- 針灸やマッサージは、患部周囲の筋肉をほぐすなどして、症状を楽にすることが主な目的だが、症状が改善することもある。
―などなど。
これらの条件を総合的に考え、
- とりあえずビタミン剤&レーザー治療で様子を見る。レーザーは1週間に1回程度。
- 場合によっては、マッサージなどを取り入れることも検討。
- 痛みが出たり、麻痺が進んだりしたら、ステロイド点滴投与などを検討する
―という方針で治療することを再確認した。
あと、MRI画像データのコピーを頼んだので次回もらえるかもしれん。
もうそろそろ仕事に行かねばならんので、今日はここまで。
急にグキッときて、痛くて動けないとか、下半身麻痺になったとかなら、手術するしかないが、もねさんの場合は、多発性だけど症状が軽いだけに、リスクの高い治療はしにくく、かえって治療方針が難しい。
リスクの低い治療を選びつつ、現状維持、あわよくば改善を、って感じですかなあ。