症例研究1「スラローム恐怖症」

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犬はトンネルから飛び出してきた瞬間、「次はどっち?」とハンドラーに注目し、寄って行こうとしているのが分かります。

この瞬間にピシッと「スルー」のコマンドが出ていれば、犬は正しくスラロームに向かったはずです(願望)。

ところがこのハンドラーはスラロームのエントリーに自信がないため、中途半端にラインを作ろうと変な横走りをして、右手による指示も中途半端。犬に正しく伝わっていません。

このため犬は戸惑ったようにスラロームとハンドラーを交互に見ながら、ハンドラーとともになんとなくスラロームに接近。

スラロームにかなり近付いた段階でようやく「スルー」のコマンドが聞こえ、犬は慌ててスラロームに入ろうとしますが、なんとなく半信半疑な様子で、うまく入れませんでした。

ハンドラーの自信のなさが犬に伝わって失敗、さらに自信を失うという悪いパターンですね。

まずはスラロームの基本的な練習を繰り返して自信をつけましょう。
そして自分のパートナーを信じて正しいタイミングでピシッと分かりやすいコマンドを出すことが大事だと思います。

「それが簡単にできれば苦労しないわい」という意見もあろうかと思いますが、まあまあ、
それはそれとして、わが子と苦労を共にするのも楽し、それを批評するのもまた楽し、ということでこれもいわゆる一つのアジリティの醍醐味と申せましょう♪

この症例研究により、さらに症状が悪化しても当方は関知しませんので悪しからず。
苦情が来なければ、次回のテーマは「秘儀秘技に頼らず、基本に忠実に」の予定です(^_^;)