ココちん、おしっこ変調の原因は膀胱移行上皮癌の可能性

もねさんに加え、ココちんまで大変なことになってしまった。

ココちん、2カ月ほど前から散歩におしっこの回数が多いのに出にくくて時間がかかるようになった。
赤ちゃん時代を除いて家の中では絶対にしなかったのに、ときどきしちゃうようにもなった。

近医で尿検査をしてストルバイト結晶を発見。
これが原因だろうということでしばらく処方食に。
でも改善せず、様子見になっていた。

おしっこの出方以外はまったく普通通り。
でもやっぱりなにか変だということで18日に別のかかりつけ医に。
尿検査、異常なし。
血液検査、白血球の数値が少し低いが気にするほどではないということで、これも異常なし。
しかし、超音波検査で膀胱になにかがあるのが見つかった。
これがおしっこの出を悪くしているらしい。
医師の見解では膀胱移行上皮癌の可能性が高いとのことだった。

膀胱移行上皮癌であるとすれば、何もしなければ余命は1、2カ月。
化学療法や外科手術もあまり有効ではなく、やったとしても余命は数ヶ月から、かなりうまくいって1、2年というところらしい。

ココちん、見た目はまったく異常なしで元気。
あまりの事態に衝撃を受けたが、嘆いていても何も改善しない。
直ちにサンプルを病理検査に外注し、同時にこの日からピロキシカムと抗生剤の投与を始めることになった 。

ピロキシカムはいわゆる抗癌剤ではないが、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬) の一種で膀胱移行上皮癌の抑制効果がある程度期待される薬。

今後の治療方針を決めるため、膀胱移行上皮癌の外科手術で国内有数の症例数の大学附属動物病院の診察を予約。
(もねが変性性脊髄症(DM)を診てもらっているのも、この病院の別の診療科)
26日に予約が取れ、ココを連れて行くことになった。

その間、24日に病理検査の結果が出たが、はっきりと悪性と分かる細胞は検体に含まれてなく、「灰色」みたいな内容。
たまたま癌細胞が入らなかったのではないかということで、確定診断は持ち越しになった。

ところが、大学病院診察前日の25日夕方散歩後、元気だったココちんが突然の不調。
散歩は元気だったのに、夕食を待つ1時間ほどの間に、急変化。
元気消失、食欲なしに。
散歩中になにか変なものを食べたとかは、まったく思い当たらず。
一夜明けても回復せず、さらに悪化した。
これまで10年以上ココちんを見守ってきた経験から、ココちんの食欲なしは赤信号。
手術のための全身麻酔下CT検査などは不可能と判断したが、とにかく目先の不調の検査のため予定通り大学病院へ向かった。

「膀胱移行上皮癌の外科手術の相談のため予約を入れたが、昨夕から突然体調が悪化した」と説明し、とにかく調べてもらうことに。
3時間以上かけて検査した主な結果は、

  • 膀胱の三角部(腎臓からの尿管が膀胱につながる付近)と、尿道の膀胱に近い部分に腫瘍が見られる
  • 尿の流れが悪くなっている影響で、片方の腎臓が水腎症気味。もう片方は正常
  • X線検査では肺など他の臓器への転移は見られない
  • 血液検査で白血球の数値が大幅に下がっている
  • 熱が40度以上ある
  • 脾臓が腫れている

―など。

腫瘍については、

  • 採取した細胞を病理に回して調べるが、膀胱移行上皮癌でほぼ間違いない
  • 化学療法はあまり効果がない
  • 放射線治療の対象でもない
  • 外科手術をするとすれば根治を目指して膀胱、尿道を全摘出。尿管を膣につなぎ、おしっこ垂れ流しのオムツ生活になる

だが、膀胱移行上皮癌の手術を考えるにしても、目先の白血球数の低下が大問題。
これ自体が急変してもおかしくないぐらい異常に低いレベル。
これが改善しないと手術どころではない、とのこと。

だが、白血球数低下の原因は不明。
「敗血症の末期にこれぐらい低くなることがある」「何らかの自己免疫疾患の可能性?」「脾臓の腫れに関係か?」などが考えられるが、 解熱剤と抗生剤を与えて経過を見るぐらいしかできないという。

さてどうしましょう?ということになり

  1. このまま入院
  2. 自宅に連れ帰り、投薬で様子見
  3. 自宅近くのかかりつけ医に入院

の提案があり、2はさすがに怖いので3を選択。車で直ちにかかりつけ医に向かった。

1時間強で到着。
ところが、この頃から、全然元気のなかったココちんが微妙に回復し、食べ物に関心を示したり、ほかの犬に「ワン」と言ったりし始めた。
入院受け入れにあたり再度検査したところ、白血球数は正常値にはまったく届かないが、朝の時点よりはかなり改善。
待ち時間に病院周辺をオシッコ散歩したが、そこそこ元気に歩いた。

獣医師と相談の結果、「自宅に連れ帰ることもできるが、急変の可能性も否定できない」とのことで、やはり予定通り一晩は入院して様子を見ることにした。
一晩明けて電話したところ「見た目ではココちゃん、いつもと変わらず元気です」とのことで一安心。


…といった経過です。

時間がないので推敲せずダラダラ書きました。
後で読みなおして修正するかもしれません。

とにかくココちんの緊急事態。
ワシらの持てるものをすべて投入し、最大の努力をしてがんばります。

昨日は、大学病院でココの検査中にもねも検査。
血中酸素濃度がなぜかほぼ正常値に改善していた(^^;)
今後症状が進行することは避けられないが、とりあえずは明るい材料だった。

と、ここまで書きアップ直前、ココちんの病院から電話。

「ココちゃん、白血球の数値、正常値にまで改善しています」

良かった! でも何だったんだ?!
ただ、炎症を示すCRPという数値が依然高いとのこと。
炎症の原因は分からないが、癌で高い数値を示すこともあるという。

とにかく夕方迎えに行って、そこで今後の方針を相談することに。
医師は「この状態が続けば、癌の治療に入ることは可能」と言っている。
仕切りなおしといった感じだが、使える情報をすべて使い、あらゆる可能性を模索したい。

20120926-162232
密かに回復中の頃のココちん(^^;) 不思議パワーでがんばれ!

コメント

“ココちん、おしっこ変調の原因は膀胱移行上皮癌の可能性” への2件のフィードバック

  1. naorin5のアバター
    naorin5

    こんにちは。はじめまして。
    ブログを読まさせて頂きました。
    13歳、ミニチュアダックスがおしっこが出なくなり、仕方なく膀胱フィステル手術を行いました。
    病理検査の結果が発生部位から移行上皮癌であるとの判断でした。

    ブログを拝見して、もし可能であればどちらの大学動物病院に行かれたか教えて頂けないでしょうか?
    検査結果も曖昧なもので、血尿が出ていないので(以前も術後も)悪くないだろうということでピロキシカムを服用していますが、まだ食欲は手術前の5分の1ぐらいです。
    どうぞ、よろしくお願いします。

    1. ココ爺のアバター
      ココ爺

      コメントありがとうございます。
      心配ですね。
      我が家のココは、かかりつけの動物病院の紹介で、麻布大学付属動物病院 腎・泌尿器科の渡邊俊文先生にお世話になりました。
      お役に立てば幸いです。
      お大事に。