もねさん、大学病院受診

変性性脊髄症(DM)の遺伝子検査の結果が出たことを受け、昨日、もね母に連れられて大学病院を受診。
検査結果のコピーには、
Result: Affected/At Risk
と書いてあった。

英語のテスト結果を解読したところでは、DM発症には2つの遺伝子が関与していることが分かっており、これらの遺伝子が

・2つとも正常だとNORMAL
・1つだけ異常だとCARRIER
・2つとも異常だとAFFECTED

―という判定らしい。

NORMALは、文字通り異常なし
CARRIERは、当該犬は発症はしないが、子孫にDMを遺伝させる可能性
AFFECTEDは、発症の危険あり。通常8歳以降だが、時期を予測する手段は現在ない

―とのこと。


以下、獣医との話し合いの概略。

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DMはジャーマンシェパードに多く、コーギーで明らかになったのは最近のこと。

発症すると下肢から麻痺が進んでくる。

症状の進行は犬によって大きく異なり、発症してから死亡するまでだいたい半年から2年ぐらい。

呼吸困難で死亡したり、、別の原因で死亡することもある。

アメリカでの統計では、シェパードの場合、発症から半年程度で死亡することが多い。
(安楽死させた例も含まれるので、「半年」をどう評価するかは微妙)

治療は運動療法が基本。運動には症状の進行を遅らせる効果がある。
散歩で坂道を登らせたり、水泳など。水泳は特にいい。

麻痺が進んできたら、コルセットで固定した方がいいかもしれない。

薬物療法は3種類。

1つめは、人間のALS治療薬「リルゾール(リルテック)」。
DMはALSとよく似ているので、進行を遅らせられるかもしれないが、1か月で数万円かかる。
(補足説明:犬のDMの原因遺伝子変異が、ヒトにALSを引き起こす遺伝子変異と同じものであることが最近示されたという報告あり)

2つめは、ジャーマンシェパードのDMにある程度効果があるかもしれないとされるaminocaproic acidとn-acetylcysteine。
Westlab PharmaciesにDr.Clemmonsによる詳しい説明が載っている。
使う場合は個人輸入することになる。

3つめは、人間の癲癇の薬、ゾニサミド(エクセグラン)。
効果は全く未知数だが、こちらは手に入れやすい。

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概略は以上。もね母からのまた聞きなので不正確な点がある恐れあり。要注意!

遺伝子検査だけでDMを発症しているかどうかは分からない。
だが、もねの場合、発症から時間がたっているのに改善の様子が見られないのでヘルニアではなく、総合的に見てDMの可能性が高いとの判断。

今回は説明を受けただけで、薬物治療をどうするかとかは未定。
もねの場合は、まだ日常生活に不自由なほどの麻痺は全くない。
かかりつけの病院と相談して決めるが、基本的には運動と食事療法などでいくことになると思われる。

Dr.Clemmonsの説明は’Last Updated August 27, 2002’なので最新の知見ではないかもしれないが、「DMは犬の多発性硬化症(MS)であるといえる」と書いてあった。
幸か不幸か、人間のMSのことは、ワシは仕事上の関係で個人的にちょいと知っているので、ある程度分かる。
MSのもっとも分かりやすい説明はワシの知っている限りではここ→多発性硬化症情報サイト:特定非営利活動法人MSキャビン
なにかDM治療の参考になる情報はあるだろうか?

Dr.Clemmonsの説明には、DMの解説のほか、運動療法、食事、サプリのことなども具体的に書いてある。
いずれも決定打ではなく、人間の似た病気を参考にしたもののようだが、害のない範囲でできることはやってみようと思う。


コメント

“もねさん、大学病院受診” への2件のフィードバック

  1. ピットママのアバター

    はじめまして!ピットママと申します。
    変性性脊髄症の検索でこちらに伺わせていただきました。

    我家の12歳のコーギーもDMと診断されて現在車椅子生活です(涙)
    何とかしてやりたいと今までいろいろ調べてきましたが
    とても悔しいですが進行を止めるのはなかなか難しいです・・

    今回こちらで具体的な情報を丁寧に載せてくださりとても参考になりました。
    一言お礼が申し上げたくて足跡を残させていただきました。
    どうもありがとうございました。

    もねちゃんたち可愛いですねーー!
    とても大切にされている様子が日記を拝見していてわかります(涙)
    病気なんかに負けず飼い主も一緒に頑張りましょうね!

  2. ココ爺のアバター
    ココ爺

    こんばんは。
    ピットくんもDMですか。
    悔しいですよね、本当に。コーギーにこんな病気があったなんて!
    DMは病気自体もそうですが、情報が少なすぎることが大問題だと思います。
    拙い記録ですが、もねに関する経験が少しでも参考になれば幸いです。
    止めることはできなくても、少しでも進行を遅らせるため、試行錯誤してみるつもりです。