《ダメ》な犬?!

いつものように公園でもねとココと一緒にボール遊びをしていた時のこと。
散歩仲間らしい犬の集団が通りかかり、遊んでいるもねとココを見つけて「かわいい!」などと言うのが聞こえた。するとその中にいたコーギーの飼い主さんが一言。
『でもあのコ《ダメ》なのよ、遊べないの。』

“ナニ?!このおばさん!なにが《ダメ》なの?”(自分もおばさんなのを棚に上げて)と思ったんだけど、そう言えばこの人と話したことがあった。
半年ほど前に会った時に、この人の犬がしつこく寄ってこようとしたので、「ごめんなさい、もねは他の犬に寄られるの《ダメ》なんです」ともね母自身が言った気がする。
優柔不断なもね母は、暗に“だから、これ以上近づけないでね”といった意味で言ったつもりだったんだけど、この人はそれをこんな風に人に言いふらしてたのか。
以前から、もねのとーちゃんはこんなもね母の態度を怒っていた。
『勝手に寄ってきたり、ノーリードでいきなり近づく方が悪い!
 もねはちっとも悪くないのに何で謝るんだ!』って。
その時は“まあ、いいじゃない”なんて思ってたんだけど、そのつけがこんな形で現れたわけ。

言われたもね母もショックだったが、何より、もねにとてもすまない気持ちになった。
もねはとーちゃんや母の言うことを良くきくいい子なのに、もね母の安易な一言で《ダメ》な犬にされてしまったのだ。
本当にごめんね、もね。もうゼッタイ、《ダメ》なんて言わない。約束するから。

でも、この飼い主さんにはどう言っても無駄だったような気がする。
だって、そう言いつつノーリードの自分の犬が、もね達のすぐ近くに来るまで止めようとしなかったんだもの。