野良ウサギとカラス

よく散歩に行く大宮八幡裏の雑木林で、野良ウサギを見つけたのは、去年の10月のこと。(10/30日記)
このあたりは猫やカラスも多いし、これから寒くなるし、でも捕まえられないし、きっとすぐに死んでしまうのだろうと思っていたが、無事に冬を越し、親切な人々から餌をもらい、今のところ生き延びている。
「ウサギは寂しくなると死んじゃうんだよ」なんて話を聞いたことがあるが、どっこい!たくましいウサギなのだ。
捨てた人に見せてやりたいものだ。

昨年末、そのすぐ近くに通称「カラス小屋」が立てられた。
東京都のカラス駆除の一環で、おとりのカラスを使って、カラスを捕獲するもので、一度中に入ると出られないような構造になっている。
もね母はカラスが好きなわけではないけれど、小屋の中でなんとか逃げようと暴れているカラス達を見るのは辛い。
都によると、10日間で100羽以上(数箇所)が捕獲されているとのことだが、自分達のごみ問題を一番安易な方法で処理しているようにしか思えない。
増えすぎたカラスを減らすことも必要かもしれないが、その前に不法なごみの出し方をした人をもっと厳しく罰するとか、分別を徹底するとか、カラスの命を奪うことを考えれば、もっとできることがいっぱいあるんじゃないんだろうか。
それに、カラスだってバカじゃない。いつかはこんな罠ではつかまらなくなる。そしたらもっと巧妙な罠を作るのだろうか。

捨てられたウサギと捕獲されるカラス。
そうやって日本人はどこまで傲慢になっていくんだろう。