コング

夕方、もねが妙な顔をして近づいてきた。悪いことして隠しているような、変な顔。一文字に結んだ口元が特に変!唇をちょっとめくってみると、歯の間から何か赤いものが見える。
何?これは何?
慌てて“離せ”の指示を与えると、口の中から赤い物体がコロン。よく見ると、コングの端っこ。あーあっ、ついにコングも壊れたか!
もねは子供の頃から、おもちゃ壊しの名人で、次から次へと破壊しまくる中で、コングだけは今まで無事だったんだけど、ついに壊れちゃった。
ちょうど、そのときココが残りのコングの片割れを嬉しそうに、くわえて来た。どうやらもねに言わせると、壊したんじゃなくて分割したってわけらしい。(^^;)
でもね、間違って飲み込んじゃったら怖いので、小さい方は捨てようね。今度はもっと大きいのを買ってあげるから。