癌じゃなくて無菌性脂肪織炎?

ココちん、昨日、大学病院附属動物病院にて検査を受けた。
前回、原因不明の白血球減少が治まったため、膀胱移行上皮癌疑いのさらなる検査である。
で、その結果は

癌じゃなくて「無菌性脂肪織炎」かも?

ということでまだ確定していないがとりあえずホット一息(^^ゞ

そういう判断に至った経過は以下に書くが、無菌性脂肪織炎は程度にもよるだろうが癌よりははるかに軽い病気といっていいと思う。
少なくともこの病気による余命は?なんて心配することはない。
本当に無菌性脂肪織炎だとすれば、ココちんはなんとも紛らわしい症状を出してくれたもんだよ。
ホントに不思議ちゃんだよ、この子は!(^^;)

以下、昨日の診察の詳細。

午後、病院に到着し、前回検査後の経過を説明した。
その後、ココちんお預かりとなり、約2時間後に獣医師から検査結果の説明を受けた。
その内容は、

  • 本日行ったのは、血液検査と超音波検査
  • 造影剤を入れての腎臓や膀胱の撮影もやろうとしたが、ココちんがゲロった(お腹が空きすぎたため?)ので念のためやめた
  • 血液検査の結果は①白血球が基準より少ない②肝臓の数値が高い(ステロイドの影響?)③CRPはほぼ正常―など
  • 超音波検査では腫瘍?の大きさはあまり変わっていない(2センチ×1センチ)

―など。

獣医師は、前回の針生検で採取した細胞の病理検査で悪性腫瘍が出なかったことをあらためて説明。
臨床経過や画像診断では、誰がどう見ても膀胱移行上皮癌だが、

  • 画像で場所を確認しながら針を刺しているので細胞は確実に採れている
  • (大学病院の)病理検査の結果は信頼できる。癌であれば悪性の細胞が出ないことは通常ない
  • かかりつけ医が病理検査を依頼した外部の検査センターの先生も信頼できる先生で、そこでも「悪性」が出ていない

―などから悪性腫瘍ではない可能性が高いという。

そして、ステロイドがよく効いていることなどから、やはり何らかの免疫の異常が起きている可能性が高いと推定されるという。
臨床経過、画像診断、病理検査や、ココが数年前に卵巣、子宮摘出の避妊手術を受けていることなどを総合的に判断し、

  • 避妊手術を行った場所に何らかの原因で免疫異常が起きて肉芽が形成し、それが拡大した
  • その場所が膀胱のすぐ近くであるため、大きくなった肉芽が膀胱や尿道をを外側から圧迫し、同時に炎症を起こした

―という可能性が考えられ、その場合の病名は「無菌性脂肪織炎」。
現時点の判断では、移行上皮癌ではなく、無菌性脂肪織炎である可能性のほうが高いという。

ここで獣医師から今後どうするかについて2つの選択肢が提案された。
一つはステロイドなどの投薬を続けながら様子を見る、もう一つは全身麻酔下でCT検査と生検をし無菌性脂肪織炎かはっきりさせる。
で、若干迷ったが、今のところ、CT検査と生検を受ける方向。
生検は針生検よりも太い針を使うので全身麻酔が必要だが、組織を「かたまり」でとるので、針生検よりもさらに詳しいことが分かるのだという。
CT検査では、避妊手術の跡とか、肉芽がどのように膀胱を圧迫しているのかなどがはっきりと分かると思われる。

このまま気が変わらなければ、来週検査を受け、ついにココちんの「不思議病」問題が決着するはず。
無菌性脂肪織炎であればおそらく一生、ステロイドや免疫抑制剤などを使い続けなければならないので、手放しで喜ぶ訳にはいかない。
でも、「余命1、2カ月」に比べればバンバンザイである。

頼むよ、ココちん!
アンタのお母ちゃんも大変なんですからねっ!

20121009もねココ

「もう不思議ちゃんは勘弁してくれ」なのか、「不思議ちゃんで良かった」なのか、なんだかよく分からなくなってきたが、とにかく頼むよっ!(^_^;)


コメント

“癌じゃなくて無菌性脂肪織炎?” への2件のフィードバック

  1. カイママのアバター

    ”不思議ちゃん”で、よかったぁ~ ホッ・・・

    でも、爺さん母さんからしてみれば、とんだ数週間だったかもしれないですね
    まだココちゃんには検査が残っているけど、お薬服用しながらでも
    また愛くるしいショットが見れるのはとても嬉しい

    会った事も、触れた事もないのに、こうしてブログで日々写真を拝見していると
    もう、”よそのワンちゃん”では無くなっているものですね
    今回の一件でつくづく感じてしまいました

    ひとまず、ココちゃん 良かったです!

    1. ココ爺のアバター
      ココ爺

      ありがとうございます。
      ちょっと振り回された感じはありますが、とりあえず一息ついています。
      でもまだ確定じゃないので油断しないでいきたいと思います。